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猫のワクチンにはどんな種類がある?

屋外で暮らす猫だけでなく、室内で飼育している個体にも色んなウイルスが訪れます。家族が持ち込んだり、扉や窓の開け閉めによって入ってきた空気に乗って感染するなど原因はさまざまです。ワクチンを接種することで感染症に罹患するリスクを減らせるため、室内飼育だからといって安心せずきちんと予防接種を受けて未然に防ぎましょう。

接種されるワクチンの中で代表的なものは、6種類です。まずはヘルペスウイルス1型が原因となる感染症の、ウイルス性鼻気管炎のためのワクチンが挙げられます。くしゃみや食欲不振から始まり、下痢や発熱など風邪のような病状へとエスカレートしていく病気です。悪化すると衰弱して肺炎を患い、死に至るケースもあります。結膜炎を併発して、失明するケースもあるため必ず予防しておきましょう。

複数の株(原因)が存在するカリシウイルス感染症も、忌避すべき病気の1つです。風邪のような症状から口の中に潰瘍が発生するもの、肺炎や腸の障害を生み出すものなどその症状は多岐にわたります。ウイルス性鼻気管炎より重篤化するケースは少ないものの、より毒性と致死率が高い全身性のものが発症するケースも多数報告されているため念のため予防しておく方が良いです。

ジステンバーなどとも呼ばれる汎白血球減少症は、感染力が非常に高い胃腸炎の一種とされています。激しい嘔吐や下痢に加えて、高熱などの症状が出るほか子どもの場合は死に至ることもある怖い病気です。同様に白血病の原因となるウイルスが侵入して引き起こされる、白血病ウイルス感染症にも警戒しなければなりません。発熱や貧血だけでなく、腎臓病の原因となり得ます。

人獣共通感染症である、クラミジア感染症も注意が必要です。細菌の感染によって発病するものであり結膜炎や目やに、くしゃみなどの症状が発生します。悪化すれば咳が酷くなり、肺炎を引き起こすケースもあります。こちらも予防接種で、未然に感染を防ぐことが可能です。人間のHIVと似た存在である猫免疫不全ウイルス感染症も、予防しておく必要があります。発症すれば免疫不全を起こし、下痢・口内炎や発熱といった症状が出やすくなります。

6つの種類の病気を防ぐ複数の成分を組み合わせた、混合ワクチンを接種するのが最も効果的です。室内飼育の場合は、ウイルス性鼻気管炎とカリシウイルス感染症、猫汎白血球減少症といった特に強い感染力を持つ3種の混合ワクチンが推奨されています。

もし外出する習慣を持たせているのであれば、3種混合に白血病ウイルス感染症対策の成分を加えた4種混合やクラミジア感染症も加味されている5種混合が良いです。カリシウイルス感染症には複数のタイプに分かれており、より完全に予防したいのであれば7種混合ワクチンを接種しましょう。猫免疫不全ウイルス感染症に関しては、混合ではなく単独のものを接種することが必要とされています。